【事例紹介】ウッドデッキ
今回ご紹介するウッドデッキは、縦格子で材料には米杉を使ったものになります。縦格子の他に、クロス格子のウッドデッキも多く造られています。
材料には、米杉(ウエスタンレッドシダーやカナダ杉)を使用しました。米杉は、防虫・防腐成分を含んだ腐りにくい木材で、ウッドデッキにはよく使用されています。
他にの材料としては、SPF(2×4材)も多く使用されます。SPF材は価格が安いというメリットがありますが(米杉の約1/3程度)腐りやすいという欠点があります。ですので、めんどうくさがらずに、まめに塗装ができる方にお勧めの材料です。
ウッドデッキは、とてもたくさんの材料が必要になります。今回ご紹介するウッドデッキで、米松の2×4、長さ4mの材料を50本以上使用しています。
●デッキ材(ウエスタンレッドシダー)の選定について
ウエスタンレッドシダーは湿気、腐食、虫害に対する耐久性がとても高いことで知られています。屋外・屋内を選ばず多用途で使用できる材としてプロの大工さんから日曜大工さんまで好まれています。
特に昨今ではウッドデッキの主材として使用されることが一般的になってきました。
レッドシダー製のデッキは屋外に広がるリビングルームとして大人気です。 家屋と庭路つなぎ、既存の家屋に新たな息吹を吹き込みます。
他の樹種は腐食や虫害を防ぐために化学物質を必要としますが、レッドシダーは「木自身が生成する」自然の腐食成分を含む数少ない樹種のひとつです。また、他の木材に比べて収縮膨張率が極めて低く、反りや曲がりが少なく割れにくいのも特長です。ヤニや樹脂を含まないため、各種保護塗料の下地としても好条件を備えています。
以上のような理由で、ウッドデッキの材料に適した木材であるといえます。
●ウエスタンレットシダーの概要
太平洋北西部沿岸とBC州内陸部の温帯雨林地帯に多く生育。成熟時には高さ60メートル、直径2.5メートルにまで成長する。単体で生育するのはまれで、ダグラスファーやシトカスプース、ハコヤナギ、レッドアルダートと混成。北米最古の樹種の一種で、腐食・虫害に最も強い抵抗力を持つ針葉樹。
● ウッドデッキ製作の工程
● ウッドデッキ製作1日目
まず最初に、柱と大引(床骨組み)を同時に組み上げます。
柱と大引、それに幕板を取り付けた状態です。だいたいこのあたりで、ウッドデッキ製作の1日目の作業が終わります。
● ウッドデッキ製作2日目
ウッドデッキ材をステンレスビスで取り付けます。格子を付けてところでウッドデッキ製作の2日目がだいたい終わります。
こちらのお宅では、チワワ犬を飼っていましたので、縦格子の間隔を少し狭くしてあります。
● ウッドデッキ製作3日目(最終日)
格子の上に、笠木と呼ばれる幅広の材を取り付けます。ウッドデッキと同じ米杉で階段を取り付けます。階段を取り付けるとウッドデッキもほぼ完成に近づきます。
最後に塗装の補修をして完成です。だいたい3日間でウッドデッキ製作は終了します。
● 外壁面に設置する防水コンセント
ウッドデッキでのパーティーを行う際に必要になるのが電源です。ウッドデッキを付ける際には、ウッドデッキに面する外壁に防水コンセントを設置することをお勧めします。